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男「モテ男は辛いね」

1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 14:31:53 ID: ows2IgbyO
男母「男ー、幼馴染ちゃんが来たわよー」

幼馴染「男! 学校行くわよ!」

男「ああ、うん」

男母「毎日毎日迎えに来てくれてありがとうねぇ」

幼馴染「いえいえ、そんな……」

男母「幼馴染ちゃんがこのまま男のお嫁さんになってくれたら、私も安心して……」

男「ちょっ……何言っ」

幼馴染「やだー!おばさんったらもうー!」

男母「うふふ、冗談よ、冗談」

男「……」

4 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 14:39:15 ID: ows2IgbyO
幼馴染「全く、おばさんの冗談にも困るわね……。男と私が結婚なんてするわけないのに」

男「……そっすね」

幼馴染「次は男も何か言ってあげてよ?」

男「わ、分かった……ところで、その包みは?」

幼馴染「あ、これ? これはね、友くんにお弁当作ってきたの!」

男「へぇ……」

幼馴染「いわば友くんのお嫁さんになるための花嫁修業……なんつって!やだーもー!!」バシバシ

男「い、痛い痛い!」




6 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 14:50:52 ID: ows2IgbyO
友「二人とも、おはよう」

男「おは

幼馴染「お、おはよう、友くん!」

男「……」

友「今日も元気良いね、幼馴染さんは」

幼馴染「えへへ……あ、これ!お弁当作ってきたんだ!良かったら食べてくれないかな?」

友「あ、ありがとう……。美味しく食べさせてもらうよ」

男(いいなあ……)



7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 15:04:23 ID: ows2IgbyO
友「そういえば、今日の宿題……」

幼馴染「あ、やり忘れた!友くん、見せて……」

男(……ここは空気を読んで、二人にしてあげよう)

先輩「男」ヌッ

男「うわっ!?せ、先輩……また友の後を尾けてたんですか……」

先輩「声をかけようにも、かけられなくて……それで、あの包みは何だ?」

男「ああ、弁当らしいですよ」

先輩「……弁当か、なるほど……」



8 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 15:10:55 ID: ows2IgbyO
下駄箱

男「……」ガチャッ

ドサドサ

男(はあ、またラブレターか……しかもこんな大量に)

『友くんへ』

『愛する友さんへ』

『私の友先輩へ』

男(友の下駄箱が満杯だからって、友達の俺の下駄箱に入れるのやめてくんないかな……)

男(もう慣れっこだけど)

ゴソゴソ

男(これ、持ってってやるか……)



9 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 15:18:36 ID: ows2IgbyO
「友くん、今日も可愛い……」キャイキャイ

「キャーッ、こっち見たわ!」キャイキャイ

男(……)ガラッ

友「あ、男! 急に居なくなって何処行ってたのさ?」

男「いや、ちょっと家に忘れ物してきてさ……あと、これ」ドサッ

友「うわ、またか……ごめん、男」

男「こんなの日常茶飯事だろ、別に謝らなくてもいいって」

友「はぁ……気持ちは嬉しいんだけど、どうしようかな……これ」

男(羨ましい悩みだ)



10 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 15:26:59 ID: ows2IgbyO
男「はぁ……」

女「おはよ、男くん!」

男「ああ、おはよう……」チラッ

幼馴染「友くん、ありがとう!おかげで助かったよ!」

友「どういたしまして」

「幼馴染さんずるい!友くん、私にも見せてー!」

「私も私も!」

男「はぁ……」

女「何溜め息ついてんのさ!もっと明るく行こうよ!」

男「あぁ、うん……」



11 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 15:35:46 ID: ows2IgbyO
男「いつも思うんだけどさ」

女「ん?」

男「女さんって、友のとこにあんまり行かないよね」

女「あー……私さ、ああいう優柔不断な人ってあまり好きじゃないんだ」

男(!)

女「それに人混みも嫌いだし」

男「へ、へぇ、そうなんだ……」



15 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 15:48:25 ID: ows2IgbyO
ガラッ

後輩「先輩!」トテトテ

男「うわ……」

女「ん?」

後輩「男先輩!」ギュッ

男「な、何だよ……」

後輩「……ちょっと千円貸してください」ボソッ

男「な、何でだよ!」

後輩「……友さんとのいつかのデートに備えて服買ってたら、無一文になっちゃって」ボソボソ

女「……」



17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 16:00:38 ID: ows2IgbyO
男「……はい」

後輩「ありがとうございますぅ、先輩!」トテトテ

女「へー……あれってもしかして彼女さん?」

男「いや、違うよ……ほら」

後輩「友さぁん!」ダキッ

女「あー……」

男「友が大好きな中学の部活の後輩だよ」

女「へぇ、そうなんだ」

男(まさか教室にまで来るとは思わなかったけど)



19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 16:11:27 ID: ows2IgbyO
報われるはず


お昼休み

幼馴染「どう?どう?」

友「うん、美味しいよ」

幼馴染「良かった……」

男(俺も幼馴染の弁当、食べてみたいな……)

男「さて、パンでも買って

先輩「男」

男「うわっ!?い、いつの間に後ろに……」

先輩「これ、味見してくれないか」

男「えっ? べ、弁当?」

先輩「ああ、あれからスーパーに行って作ってきた」

男「そ、そうなんですか……」



20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 16:19:21 ID: ows2IgbyO
先輩「変な味してないか心配だから、友に渡す前に味見してくれ」

男「味見って……食べかけなんて渡したら変だと思われるんじゃ」

先輩「じゃあ今日は全部食べていい、明日から渡すから」

男「は、はあ……」

先輩「食べ終わったら、放課後にでも空箱返しに来るんだぞ」

男「わ、分かりました……」


カパッ

男(……見事なまでに友の好物がぎっしり……ピーマンの肉詰めやら焼茄子やら……)

男(友と俺の好物って、全く正反対だからなぁ……)



25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 16:40:06 ID: ows2IgbyO
ちょっと用事しながらだから書くの遅れる、すまん


女「あれ、男くん今日パンじゃないんだ」

男「ああ、その……ちょっとね」

女「せっかく買ってきたのに……」

男「えっ?」

女「いつもパンだから、今日も食べるかなって思って買ってきたんだ……あはは……」

男「うわ、ごめん……」

女「いや、私が勝手にしたことだし……気にしないでね? これは女友にでもあげるから」

男「はぁ……」



41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月03日 (日) 18:28:39 ID: ows2IgbyO
放課後、下駄箱

男(先輩、先輩は……と)

友「男、また明日」

男「ああ、またな」

幼馴染「あ、友くん! 一緒に帰ろう?」

友「あぁ、いいよ」

幼馴染「じゃ、行こ!」

男(……昔は俺が友のポジションだったのになぁ……)

先輩「男!」

男「あ、せんぱ

先輩「どうだったんだ、味は!」

男「お、美味しかったで

先輩「そうか! じゃあまた明日!」バッ

男(……また友をストーキングするのか)



58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 20:30:10 ID: ows2IgbyO
用事が終わった
すまんね


男「……お、あれは」


幼馴染「ね、ねぇ! 手、繋いでも……いいかな?」

友「あ、うん……。良いけど」

幼馴染「……えへへ」ギュッ


男(……良い雰囲気だな、邪魔しないように別の道から行こう)

ガンッ!

男「!?」

先輩「……あいつめ、私の友に……!」ガンッ!ガンッ!

男「せ、先輩! そんなに電柱殴ったら……!」



61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 20:41:41 ID: ows2IgbyO
男「よっ……と」ギュッ

先輩「……早くしろ、友を見失う」

男「大丈夫ですよ、あんなにゆっくり歩いてたら。それより傷の手当てが先ですって」

先輩「……」

男「先輩だって女なんですから、ああいうことしちゃいけませんよ……。ほら、出来まし

先輩「あぁっ!」

男「ん?」


後輩「友さぁん、今から喫茶店でお茶しませんかぁ?」ギュッ

友「え、いや……」

幼馴染「友くん、早く行こ!」グイグイ


男(楽しそうだな、あれ)

先輩「……」ギリッ



63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月03日 (日) 20:51:52 ID: ows2IgbyO
先輩「……」ヒュッ

男「だ、ダメでっ……ぐおっ!?」ボガッ

先輩「……!」

男「……そうやって八つ当たりするなら、先輩も行けば良いじゃないですか……」

先輩「えっ……わ、私も?」

男「そ、そうですよ……そうやって隠れて見てないで、先輩も友と話したり手を繋いだりすれば良いじゃ

先輩「む、無理だ! 出来るか、そんな恥ずかしい事!!」

男「えぇ……」



64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 20:57:34 ID: ows2IgbyO
男「……そんなに躊躇してたらいつか友を取られますよ?」

先輩「っ……」

男「それに、弁当だっていつまで経っても渡せないんじゃ……」

先輩「む、無理な物は無理なんだ!!」タタタ…

男(あ、逃げた……)

男(で、あっちもいつの間にか居なくなってるし……)

男(……帰るか)



68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 21:11:44 ID: ows2IgbyO
男「ただいま」

男母「おかえり……って、その顔どうしたの!?」

男「……ちょっと転んだ」

男母「もう、気をつけなさいね? 今氷持ってくるから待ってなさい」

男「ん」


男(あいつら、楽しそうだったな……)

男(俺もああいう風に、青春したいなぁ……)

男(中学の時に友が転校して来なければ、今頃俺は……)

男(……こんなこと考えても仕方ないだろ、はぁ……)



77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 21:34:55 ID: ows2IgbyO
幼馴染『ねぇ、男くん?』

男『なーに?』

幼馴染『これ、あげる!』

男『? ゆびわ?』

幼馴染『うん! お母さんに、わたしたちが将来けっこんするって言ったら、買ってくれたの!』

男『へー』

幼馴染『おもちゃだけど、きれいでしょ?』

男『うん!』

幼馴染『わたしたちがけっこんできる年になったら、そのゆびわ……わたしのゆびにつけて?』

男『うん、いいよ!』

幼馴染『やくそくだよ!』


男(……懐かしい夢だったな)



81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 21:48:49 ID: ows2IgbyO
男母「男ー! 幼馴染ちゃんが来たわよー!」

幼馴染「男、学校行くわよ!」

男「ああ、うん……。ところで、幼馴染」

幼馴染「何?」

男「約束、覚えてるか?」

幼馴染「は? 約束?」

男「約束」

幼馴染「えっ、何の約束?」

男「……いや、覚えてなかったらいいよ、別に」

幼馴染「へ? な、何なのよ!」



83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 21:56:15 ID: ows2IgbyO
男(分かってた、分かってたけど……)

男(やっぱり、辛いな……はぁ……)

幼馴染「ちょっと、何て顔してんのよ……!」

男「……え?」

幼馴染「そんな顔しておばさんに会ったら、何言われるか分からないじゃない! シャキッとしてよ!」

男「……あ、あぁ……ごめん」

男(俺、今どういう顔してんだろ……)

幼馴染「……その約束って、そんなに大事な約束だったの?」

男「え? い、いや、良いんだよ……もう」

幼馴染「……あっそ」

男(人の恋路を邪魔する奴は、犬に食われてなんたらって言うしな……これでいいや、もう)



86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 22:08:12 ID: ows2IgbyO
友「おはよう、二人とも」

幼馴染「おはよう、友くん!」ギュッ

男「……おはよう」

友「? 男、何か元気無いよ?」

幼馴染「何か朝からそんな感じなの、聞いても何でもないって言うし……」

友「うーん……」

男(っ……ヤバい、この二人見てたらまた……!)

男「ごっ、ごめん……忘れ物してきた、先に行っててくれ……!」タタタ…

友「えっ、また?」

幼馴染「全く、あいつってば……」



88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 22:15:17 ID: ows2IgbyO
女「遅刻ギリギリじゃん、どうしたの?」

男「わ、忘れ物しちゃってさ……」

男(公園のトイレで泣いてたなんて言えない……)

女「あ、ところでさ! 今日転校生が来るらしいって知ってる?」

男「えっ、こんな時期に?」

女「うん、らしいよ? 昨日クラスの人が、その子と担任とが話してるの見たって」

男「へぇー……」

男(別に関わらなさそうだし、どうでもいいけど……)



94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 22:31:50 ID: ows2IgbyO
担任「よし、みんな席に着いてるなー? ホームルーム始めるぞー」

女「あ、担任来ちゃったから後でね!」

男「ああ、うん」

担任「実はな、今日からこのクラスに仲間が増える」

「おお、マジだったんだ!」

「キャーッ、どんな子だろー!?」

ガヤガヤ

男(どうでもいい……)

担任「静かに静かに! それじゃ、入ってきなさい!」

ガラッ

転校生「……」モジモジ

「か、可愛い……!」

「ちっちゃーい!カワイー!」

担任「静かに! じゃ、自己紹介を」

転校生「あ、はい……」



100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月03日 (日) 22:47:14 ID: ows2IgbyO
転校生「え、えーと……○○県から引っ越してきました、転校生って言います……。よろしくお願いします……」

担任「みんな、仲良くするんだぞ! それじゃ、席は……確か、男の左隣空いてたよな?」

男「え? あ、はい」

担任「じゃああそこに座ってくれ!」

転校生「は、はい……」スタスタ…

男「……よろしく」

転校生「よろしくお願いします……」

担任「男、せっかく隣なんだから、あとで転校生さんに学校の案内してやれよ?」

男「えぇっ?」

「男ー!! ずりぃぞー!!」

「俺と変われー!!」

男(……何でこんなめんどくさい事に……)



104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 23:01:26 ID: ows2IgbyO
「ねぇ、○○県ってどんなとこ?」

「彼氏は!?」

「部活とかやってた?」

「経験人数は!?」

「男子うるさい!」

転校生「え、えーと……」

男(席でやんなよ、うるさいな……)

女「人気だね、転校生さん」

男「……そうだね」

女「男くん、あんなに可愛い子が隣なんだよ? もっと喜びなよー!」

男「あ、あはは……」



105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 23:09:15 ID: ows2IgbyO
国語教師「じゃ、授業始めるぞー。今日は……」

男(何もかもめんどくさい……寝ようかな

転校生「あ、あの……」

男「……ん? 何?」

転校生「その、教科書とかがまだ無いから、あの……」

男「……ああ、そういうことか……。机、寄せていい?」

転校生「う、うん! ありがとう……」

男「いえいえ」

男(休み時間、寝れば良いか……)

女「……」



108 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 23:20:51 ID: ows2IgbyO
国語教師「じゃ、今日はここまでー」

男「はぁ……」

転校生「あの……男くん、ほ、本当にありがとう……」

男「ああ、どういたしまして」ズリズリ

女「……美人と急接近だね、男くん」

男「え?」

女「男くん、転校生さんにもう名前覚えられてるよ? こりゃもしかしたら……」

男「……隣だから覚えただけだよ、よくあるよくある」

女「えー? わかんないよ、もしかしたらこの後、二人が付き合うとか……」

男「……ないない」



112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 23:35:21 ID: ows2IgbyO
昼休み

男(結局、教科書が無いから、今日一日は机をくっつける事になった)

転校生「……」カパッ

男「……転校生さん、弁当なんだ」

転校生「あ、うん! て、手作りなんだ……」

男「へぇ……」

男(弁当、手作り……か)チラッ

幼馴染「友くん、どう?」

友「うん、今日も美味しいよ」

男「……」

転校生「あの、男くんは、お昼は?」

男「……え? あ、俺? 俺は購買に

先輩「男」ヌッ

転校生「ひっ!?」

男「っ!?」



113 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 23:44:29 ID: ows2IgbyO
先輩「君は、誰だ?」

転校生「あ、わ、私は……」

男「今日クラスに転校してきた転校生って言うんです」

先輩「ほぉ……」

男「転校生さん、この人は俺の先輩なんだ」

転校生「あ、よ、よろしくお願いします……」

先輩「ああ、よろしく」

男「で、何の用ですか?」

先輩「……弁当だ、味見してくれ」

男「もう、直接友に渡せば良いじゃないですか……」

先輩「……まだ、自信が無いんだ」

男「……」

先輩「空箱は昨日と同じように返してくれればいい」

男「……はあ」

転校生「……」



117 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月03日 (日) 23:59:06 ID: ows2IgbyO
女「へぇー、転校生さんのお弁当手作りなんだ! すごいなぁ……」

転校生「そ、そんな……」

女「私も料理出来るようになりたいなぁ、そしたら……」チラッ

男「?」

転校生「そしたら?」

女「ううん、何でもない! それにしても、男くんは今日も弁当かぁ……」

男「……まあ、色々あってさ」

女「朝はお弁当なんて持ってなかったのに、一体何処から……?」

転校生「あ、それなら、男くんの先輩が……」

女「えっ、先輩!? もしかして……コレ?」ビッ

男「違う違う!」



123 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月04日 (月) 00:14:33 ID: BGZpiDD8O
放課後

女「じゃ、私は部活行くから……また明日!」

男「うん、また明日」

転校生「ば、バイバイ!」

男「さて、それじゃ……学校案内するよ、転校生さん」

転校生「あ、うん!」

ギャル男「おい、男! 学校の案内は俺に任せてお前は帰っていいぞ!」

転校生「えっ……」



125 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 00:17:01 ID: BGZpiDD8O
男「いや、でも担任に頼まれたのは俺だし……」

ギャル男「いいから任せとけって! 転校生ちゃんも俺の方が良いだろ?」

転校生「あ、えっ……と……」

ササッ

転校生「……」プルプル

男「……俺が良いってさ」

ギャル男「チッ……俺が隣なら……」ブツブツ

男「はぁ……じゃあ、行こうか」

転校生「う、うん!」



132 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 00:25:56 ID: BGZpiDD8O
男「まず、ここが美術室。美術の授業が一年生までだからもう使わないけどね」

転校生「そっか……」

男「転校生さん、美術好きだった?」

転校生「す、少し……」

男「……そっか、残念だ

トテトテトテ

後輩「先輩っ!」ギュッ

男「うわ……」

転校生「っ!?」



134 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 00:31:52 ID: BGZpiDD8O
後輩「あれ、この人は誰ですかぁ?」

男「……今日クラスに転校してきた転校生って言うんだ」

転校生「よ、よろしくお願いします……」

後輩「私、一年の後輩ですぅ! よろしくお願いします、転校生先輩!」

男「んじゃ、転校生さんに学校案内してる途中だからこれで

後輩「待ってください」グイッ

男「な、何だよ……!」

後輩「実は、昨日友さんと喫茶店デートした代金と今日のお昼とで、昨日の千円がもう無くなっちゃって……」ボソボソ

男「……はぁ」

転校生「……」



139 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月04日 (月) 00:42:18 ID: BGZpiDD8O
男「……ほら、五千円」

後輩「良いんですかぁ!? ありがとうございます、先輩! 大好きです!」トテトテ…

男(……もう来ないで欲しい)

転校生「……お、男くんって、モテるんだね……」

男「は?」

転校生「あ、えと……お昼の先輩に、今の後輩さんに……」

男「いや、二人ともそんなんじゃないから」

転校生「えっ? ち、違うの……?」

男「うん、違う」

転校生「あっ……ご、ごめんね?」

男「何が?」

転校生「その、怒った顔してるから……」

男「別にしてないよ、ほら行こう?」

転校生「う、うん……」



143 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 00:53:47 ID: BGZpiDD8O
男「ここが最後、体育館。今バレー部がやってるはずだから、覗いてみる?」

転校生「……うん」

ガラララ…

転校生「わあ、凄い……」

男「ほら、あそこに女さんも」

転校生「あ……女さんって、バレー部だったんだ……」

男「凄い上手いって評判だよ?」

転校生「えっ、そ、そうだったんだ……」

男(……転校生さん、最初話した頃に比べたら、何となく落ち着いてきてる気がするな)




148 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月04日 (月) 01:05:18 ID: BGZpiDD8O
男「転校生さんは、あっち方向なんだ」

転校生「うん……」

男(何か転校生さんが一人で帰るって、凄い不安だな……)

男「途中まで、送っていこうか?」

転校生「えっ……」

男「ちょっと心配だしさ……」

転校生「だ、大丈夫! お家、すぐそこだから……」

男「……そっか」

転校生「その、気持ちは……凄く嬉しいけど……ごめんね?」

男「いや、謝らなくても……」

男(すぐ近くか、なら大丈夫かな?)



152 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 01:10:40 ID: BGZpiDD8O
男(……あ、先輩に弁当箱返すの忘れ

先輩「男」ヌッ

男「せ、先輩! 友は?」

先輩「もう帰ってしまった」

男「そうですか……あ、これ空箱です! 遅くなってすいません……」

先輩「いや、いい。で、どうだったんだ?」

男「ああ、す、凄く美味しかったですよ」

先輩「そうか」

男(相変わらず苦手な物しか入ってないけど)



153 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 01:17:35 ID: BGZpiDD8O
男「ただいま」

男母「おかえり、遅かったわね……あら?」

男「ん?」

男母「ふふ、何か良いことでもあった?」

男「えっ?」

男母「随分嬉しそうな顔してるわよ?」

男「?」

男母「まあ、とりあえず手を洗ってきなさい。すぐにご飯出来るからね」

男(嬉しそう……?)



156 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 01:24:24 ID: BGZpiDD8O
男母「男、幼馴染ちゃんが来たわよ!」

幼馴染「男、学校に……」

ガチャッ

男「ああ、行く行く」

幼馴染「あれ、珍しいわね……自分から出てくるなんて」

男「そうか?」

幼馴染「今日は槍でも降るんじゃないかってくらい珍しいわよ」

男「……大袈裟な」

幼馴染「さ、早く行くわよ!」

男「ん」



159 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 01:33:20 ID: BGZpiDD8O
男(いつも忘れ物だと怪しまれるし、今日は……)

男「あ、俺今日日直だったんだ!」

幼馴染「えっ?」

男「今からじゃ走らないと間に合わないなー! んじゃ、学校で!」

幼馴染「あ、男!」

男(ぶっちゃけ友と幼馴染が一緒にいるとこを見たら、今でも耐えられる自信がない)

男(……どうせ学校で見ちゃうけど)


ガラッ

転校生「!」

男「あれ、転校生さん……早いね」

転校生「う、うん、何か早く来たくなっちゃって……」

男「そっか」



163 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 01:42:31 ID: BGZpiDD8O
男「そういえば転校生さんって、何処に住んでるの?」

転校生「え、えっとね、あそこのコンビニの隣だよ」

男「本当に学校のすぐ傍じゃん、何だ……」

転校生「クスクス……でも、本当に嬉しかったよ? 心配してくれて、ありがとね?」

男「どういたしまして」

男(昨日はあんまり見なかったけど……)

男(転校生さんって、可愛いよな……笑った顔なんか、凄い……)



168 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 01:52:28 ID: BGZpiDD8O
ザワザワ…

男「あれ、何か騒がし……」

ギャル男「……」ボロッ

転校生「……!」

男「ギャル男!? ど、どうしたんだよそれ……」

ギャル男「……チッ」

「それがさ、昨日転校生さんが一人になった隙を狙ったら……」

「転校生さんに投げ飛ばされたんだってよ! こんなちっちゃい子に負けるなんて、なっさけねぇ!」

ギャル男「う、うっせえ!」

男「て、転校生さんが!? すごいな……」

転校生「その、昔は合気道とか習ってたから……」

男(意外だ……)



171 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 02:01:47 ID: BGZpiDD8O
幼馴染「ちょっと、男!」

男(あ、やっと来たか)

幼馴染「今日の日直、あんたじゃないじゃない!」

男「ああごめん、勘違いだった」

幼馴染「ったく……ていうかさ」

男「ん?」

幼馴染「私達に、気使ってない?」

男「……」

幼馴染「いつもいつも忘れ物したり居なくなったり……。別にそんな気を使わなくても……」

男(……無茶言うな)




176 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 02:09:23 ID: BGZpiDD8O
ギャル男はしつこくナンパしただけ


幼馴染「あ、あなたが転校生さん?」

転校生「……あ、う、うん……」

幼馴染「話すの、これが初めてだね! これからよろしくね?」

転校生「う、うん……よろしく……」

幼馴染「あんた、隣だからって変な事すんじゃないわよ?」

男「……しねぇよ」

幼馴染「……あっそ」

転校生「……」



179 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 02:24:42 ID: BGZpiDD8O
女「おはよ、男くん! 転校生さん!」

男「おはよう」

転校生「お、おはよう……」

女「昨日、部活見に来てたでしょ?」

男「あぁ、うん。転校生さんが見てみたいって言うから」

女「へぇー、もしかして転校生さん……バレー部に興味ある?」

転校生「……!」フルフル

女「そっか、残念」

男「そういえば転校生さんって部活に入る予定ある?」

転校生「ううん、今のところは……」

男「そっか」

女「……ほー?」



182 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 02:30:51 ID: BGZpiDD8O
女「ちょっとちょっと男くん!」チョイチョイ

男「ん?」

女「……これは脈ありだよ、男くん」

男「……は?」

女「……さっきの見たでしょ? 私には首振るだけだったのに、男くんにはちゃんと言葉で……」

男「……えっ?」

女「……つまり、男くんにだけ反応が全く違うの!」

男「あぁ、昨日一緒にいること多かったし、慣れたからじゃない?」

女「……そうは見えないけどなあ」

転校生「?」



187 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 02:43:00 ID: BGZpiDD8O
英語教師「では、英語の授業を始めまーす」

男(結局教科書は来週らしいし、今週はずっと机くっつけるのか……)

男(別に嫌じゃないけど……)

女『脈ありだよ、男くん』

男(っ……そ、そんなわけないだろ……たった一日でそんな……)チラッ

転校生「?」

男(やっぱり、可愛いよな……こんな子に好かれてたら、どれだけ幸せか)ジーッ

転校生「……」ニコッ

男(っ! ……昨日も見たけど、笑顔がヤバい……! 普段あまり笑顔見せない子だから、更に……)

女「……」


ごめん寝る




191 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 02:48:53 ID: BGZpiDD8O
仕事だからマジですまん
夜になるけど残ってたら書く




320 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 20:59:42 ID: BGZpiDD8O
遅れてすまん


幼馴染(……何デレデレしてんのよ、あいつ)

幼馴染(まあ、男の事なんか別にどうでもいいけど……)

幼馴染(……何か、イライラする)

英語教師「幼馴染、よそ見してるって事は、もう問題解けたのか?」

幼馴染「えっ? あっ、で、出来てません……」

英語教師「やる気あんのか、お前は! 次やったらお前にだけ課題を出すからな!」

幼馴染「す、すみません……」

男(どうしたんだ? 幼馴染)



328 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 21:12:36 ID: BGZpiDD8O
昼休み

男(今日も先輩の弁当か……。いい加減遠くから見てないでアタックすればいいのに……)

男(……俺も人のこと言えない気がするけど)

女「転校生さんは今日もお弁当かぁ、もしかして前の学校でも毎日作って来てたの?」

転校生「う、うん……」

女「へぇー、すごいなぁ……。ちょっと食べさせてよ!」

転校生「あ、うん、いいよ?」

女「じゃあお言葉に甘えて……」ヒョイ

転校生「あの、男くんも、どうかな……?」

男「ん? あぁ、じゃあ俺も……」


334 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 21:20:47 ID: BGZpiDD8O
女「わ、美味しいー!」

男「本当だ、凄い美味しい……!」

転校生「そ、そんなことないよ……」

男(味付けも完璧だし、形も良い……。これが手作りなんて、凄いな……)

男(逆に先輩の弁当は……)

男(俺の苦手な物が多すぎて、彩りは良くても……ちょっと……)

女「これならいつでもお嫁に行けるよ! ね、男くん?」

転校生「っ!?」

男「え? あ、うん」

転校生「……」カアッ



338 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 21:27:21 ID: BGZpiDD8O
幼馴染「……」

友「うん、今日も美味しいよ」

幼馴染「……」

友「幼馴染さん?」

幼馴染「え?」

友「ボーッとして、どうかしたの?」

幼馴染「う、ううん、何でも!」

友「そ、そうかい?」

幼馴染(何これ……何でこんなにイライラしてんのよ……!)




350 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 21:40:46 ID: BGZpiDD8O
放課後

女「それじゃ、また明日ね!」

男「うん、また明日」

転校生「部活、頑張ってね?」

女「うん、頑張るよ!」

男(転校生さん、女さんにも慣れた……のかな?)

女「ちょっと、男くんも応援してよー!」

男「あ、ごめん……。バレー部、大変だろうけど頑張ってね」

女「へへ……うん! 頑張る!」タタタ…

男「じゃあ、帰ろうか」

転校生「……うん」



356 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 21:48:30 ID: BGZpiDD8O
下駄箱

男「あ、友……に、幼馴染」

幼馴染「……」

友「男、今帰り? ……あ、君は」

転校生「……!」

男「あぁ、そういえば二人は話すの初めてだっけ」

男(俺と女さんとしか話さないから、今朝の幼馴染といい、初めて話す人が多いな……)

友「初めまして、僕は友って言うんだ。君は……転校生さん、だよね?」

転校生「は、はい……」

男(友、相変わらず爽やかな笑顔をしてやがる……!)



367 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 21:59:47 ID: BGZpiDD8O
友「これから二年間、よろしくね」サッ

転校生「あ……」

男(出たァー! 学校の女子が何人落ちたか分からない、爽やか笑顔からの握手……!)

男(ついに転校生さんも、友の餌食に

ササッ

転校生「……」

男「あれ?」

幼馴染「……!」

友「あ、び、びっくりさせちゃったかな?」

男(な、何か予想外……何で転校生さんは俺の後ろに隠れたんだ?)



376 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 22:10:43 ID: BGZpiDD8O
男「ほら、転校生さん? 友が握手を……」

転校生「……」プルプル

友「何か怖がらせちゃったかな……? ごめんね、転校生さん」スッ

サッ

転校生「……」プルプル

男「……?」

幼馴染「っ……」

友「な、何かごめん、転校生さん……。僕、もう帰るから……」

男(昨日もそうだったけど、震えが……)





389 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月04日 (月) 22:20:54 ID: BGZpiDD8O
友「うーん……何か悪いことしたかなあ……」

幼馴染(あの二人見てると、すっごくイライラする……!)

友「ねえ、幼馴染さん。幼馴染さんが話した時は……」

幼馴染(何なのよ、何でこんなにイライラするわけ!?)

友「幼馴染さん?」

幼馴染「へっ!? な、何?」

友「いや、幼馴染さんは今朝転校生さんと話してたから、その時もあんな感じだったのかなって」

幼馴染「あ、えっと、そんなことなかった……かな」

友「そうなんだ……じゃあ、何だろ……」



391 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 22:30:50 ID: BGZpiDD8O
男「転校生さん、震えてるけど……大丈夫?」

転校生「……うん、大丈夫」

男「なら良いけど……」

男(何なんだろ? 昨日のギャル男もそうだったけど……)

転校生「男くん……帰ろ?」

男「ああ、うん」

男(友、可哀相に……でも、結構珍しい物を見れたな……。普通の女子なら照れて握手に応じるのに)




399 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 22:40:49 ID: BGZpiDD8O
男(転校生さんは逆の方向だから、学校を出ればまた一人……)

男(転校生さんが転校してきてから結構一緒にいることが多いから、寂しいな……)

男(別れ際に転校生さんが凄い寂しそうな顔をしてた気がするけど、きっと気のせいだろ……)

ガンッ!ガンッ!

男「って、この音は……」

先輩「あの女、また私の友に……!」ガンッ!ガンッ!

男「ま、またかよ!」



403 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 22:50:55 ID: BGZpiDD8O
男「はい、巻けましたよ」ギュッ

男(そういえば前に巻いたハンカチ、まだ返って来てないぞ……別に良いけど)

先輩「……すまない」

男「どういたしまして……っていうか、俺前にも言ったじゃないですか……」

先輩「何をだ?」

男「そうやって陰で見て電柱に八つ当たりするくらいなら、先輩も……」

先輩「そ、それは無理なんだ! 私みたいなのが行っても……」

男「大丈夫ですって、先輩は十分魅力ありますから」

先輩「そ、そんな馬鹿な

男「いいから行きましょうよ!」ドンッ

先輩「うわ、お、押すな……!」




409 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 23:01:59 ID: BGZpiDD8O
後輩「友さぁん、今日はカラオケに行きましょうよぉ」ギュー

友「い、良いよ……。分かったから、離れて、ね?」

幼馴染「……」ギュッ

後輩「わーい! 友さん、大好きですぅ!」ムギュッ

友「は、離れて……苦し……!」

タタッ……

先輩「うわっ……」

友「あ、先輩……!」

先輩「あ、いや、その、だな……」

男(よし、これで先輩も一歩前進だ……あとで何されるか分からないけど)

男(このまま先輩が前進し続けて、友が先輩を選んでくれたらなぁ……)

男(……まあ、友が先輩を選んだ所で幼馴染が俺に靡く訳無いんだけどな……何考えてんだろ俺)

男「……帰ろ」




411 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 23:13:02 ID: BGZpiDD8O
男「ただいま」

男母「おかえり……あら、その包みは?」

男「え? ……あ」

男(さっき先輩に返すつもりだったのに、忘れてた……!)

男(でも今何処に居るかわかんないし、もし友と居たら邪魔するわけにもいかないし……)

男「弁当箱、なんだけど……空だから洗ってくれない?」

男母「まあ、お弁当!?」

男(あ、嫌な予感)

男母「ねえ、彼女さん? もしかして幼馴染ちゃん? 今度お家に連れてきなさいよ」

男「そ、そんなんじゃないから!」




422 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 23:30:10 ID: BGZpiDD8O
転校生が来てから二週間後

男「じゃ、学校行ってくる」

男母「あら、今日も早めに行くの? 幼馴染ちゃん、毎日迎えに来ても居ないから怒ってたわよ?」

男「用事があるからさ、んじゃ行ってきます」

男母「もう……」

男(相変わらず、あの四人に進展はないらしい)

男(でも、幼馴染と友が仲良く手を繋いでる様子は、今でも耐えられそうにない)

男(だから最近は、早めに学校に行って転校生さんや女さんと話すようになった)

男(いつからか、それが楽しみになってる自分もいるわけで)



438 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 23:49:06 ID: BGZpiDD8O
男「おはよう、転校生さん」

転校生「あ……お、おはよう」

男「女さんは、まだ朝練中?」

転校生「う、うん、そうみたい」

男「そっか」

転校生「……あ、あの、男くん?」

男「ん?」

転校生「き、今日、良い天気だね……」

男「ああ、そうだね」

転校生「こ、こんなに良い天気だと、何処かに出かけたく……なるよね?」

男「……うん?」

男(どうしたんだろ、転校生さん)



440 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月04日 (月) 23:52:30 ID: BGZpiDD8O
転校生「それでその、良かったら、なんだけど……」

男「うん」

転校生「き、今日の放課後、一緒に映画でも、どうかな……?」

男「えっ?」

転校生「じ、実はお母さんが映画のタダ券を貰ってきて、お友達と見なさいって私にくれて……。だ、ダメかな……」

男「あ、ああ、いいよ」

転校生「……!」

男(め、珍しいな……転校生さんが、放課後に俺を誘うなんて……。しかも映画って……)

男(もしかしてこれって……デート? ……なわけないか、こんなに可愛い子が俺なんかを……)



448 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 00:02:01 ID: z4xYShkbO
女「おはよう、お二人さん!」

男「おはよう、朝練お疲れ様」

転校生「お、お疲れ様……」

女「うん、ありがと! で、転校生ちゃん!」クイクイ

転校生「う、うん……」

男「?」


女「どうだった? 上手くいった?」

転校生「うん、さ、誘えたよ……」

女「そっか、良かったじゃん! 楽しんできなよ?」

転校生「う、うん! ありがとう、女さん……」

女「どういたしまして!」




457 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 00:18:46 ID: z4xYShkbO
転校生「……でも、……が」

女「大丈夫だよ、転校生ちゃんなら……」

男(何話してるんだろ、二人とも……)

ガラッ!

幼馴染「男ぉ!!」

男「!? あぁ、何だ……幼馴染か」

幼馴染「何が『何だ』よ、あんた!」バンッ!!

女・転校生「っ!?」

ザワザワ

男「うわっ、何荒れてんだよ……」

幼馴染「あんたが毎日毎日先に行くからでしょ!? せっかく私が迎えに行ってるのに!!」

男「そ、そんなの俺の勝手だろ……」

幼馴染「じゃあせめて先に行くって一言言いなさいよ!!」

女「……あんな幼馴染さん、初めて見た……」

転校生「……」



471 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 00:28:36 ID: z4xYShkbO
友「落ち着いた?」

幼馴染「うん……」

友「全く、最近どうしたのさ? 幼馴染さんらしくないよ?」

幼馴染「……本当、どうしたんだろ」

幼馴染(男の事考えると、ずっとイライラするし……ムカムカするし……モヤモヤするし……)

幼馴染(何よ、何なのよ、これ……)


女「男くん、大丈夫?」

転校生「男くん……」

男「あ、あぁ、大丈夫だよ……」

転校生「……あの、男くん?」

男「ん?」

転校生「男くんと、幼馴染さんって……その、家、近いの?」

女「あ、転校生ちゃんは知らなかったっけ……」




482 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 00:40:49 ID: z4xYShkbO
昼休み

男「……そろそろ渡しましょうよ、あれから勇気出して何回か話してるじゃないですか」

先輩「そ、それはまだ無理だ……」

男「はぁ……」

先輩「それじゃいつものように、空箱は返すんだぞ」

男「はいはい……」

男(結局ハンカチ二枚とも、まだ返ってきてないし……)

男(返すと言えば、後輩に貸した金もか……)

男(いくら貸したか覚えてないけど、何円か返してくんないかな……)



493 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 01:01:31 ID: z4xYShkbO
女「今日も美味しそうだね、転校生ちゃんのお弁当!」

転校生「女さんのも、美味しそうだよ?」

男「へぇ、今日も作ってきたんだ」

女「うん! 一口食べてみる?」

男(この二人、大分仲良くなったよなぁ……家行って料理教わったりするくらいだし)

男「……うん、美味しいよ」

女「へへー!」

転校生「……男くん、私のも食べて?」

男「あ、うん……。……転校生さんのも、相変わらず美味しいなぁ」

転校生「……えへへ」

女「むー……」



503 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 01:18:15 ID: z4xYShkbO
放課後

女「それじゃ、また明日ね!」

男「うん、それじゃ」

転校生「ま、またね!」

女「……頑張りなよ、転校生ちゃん!」

転校生「う、うん……!」

女「じゃあね、二人とも!」タタタ…

男「それじゃ、行こうか」

転校生「う、うん……」

男(……デートじゃないにしても、こんな子と映画なんて夢みたいだ……)



507 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 01:32:58 ID: z4xYShkbO
学校正門前

男(先輩に弁当箱も返したし、準備は万端だ)

友「あ、男!」

男「ああ、友か」

幼馴染「……」ギュッ

後輩「友さぁん、今日は……」

先輩「……」

男(相変わらずモテモテだな……)

友「男も今から帰るとこ? なら、一緒に……」

男「ああごめん、今日は用事あるから……」

転校生「……」

友「そうなんだ、じゃあまた明日」

男「ああ、また明日。じゃあ、行こうか」

転校生「う、うん……」

幼馴染「……」



510 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 01:46:34 ID: z4xYShkbO
道中

男「そういえば、今から見る映画ってどんなやつ?」

転校生「え、えっと……名前忘れちゃったけど、最近テレビとかで話題になってる映画で……」

男「あ、もしかして……アレ?」

転校生「う、うん、アレ!」

男(アレって……ラブシーンが過激とかで話題になってる、外国の映画じゃねえか!)

男「へ、へぇ……楽しみだなぁ……」

転校生「……ね、ねえ、男くん!」

男「ん?」

転校生「っ……あ、あの……その……」

男(か、顔赤いけど……大丈夫か?)

転校生「てっ、手を!」

男「えっ? 手?」





694 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 21:00:07 ID: z4xYShkbO
保守thx

幼馴染(何よ、二人きりで仲良さそうに……)

後輩「ところで、友さぁん?」ギュー

友「ん? 何だい?」

後輩「友さんの本命って、誰なんですかぁ?」

幼馴染「!」

先輩「……!」

友「……な、何でだい?」

後輩「私ぃ、こんなに周りにライバルが多いと不安なんですよねぇ……。だからそろそろ知りたいなぁって」

友「そ、そうなんだ……」

幼馴染「わ、私も知りたい!」

先輩「……私もだ」

友「えっ……」



712 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 21:22:35 ID: z4xYShkbO
男(な、何で俺は転校生さんと手を繋いで歩いてんだろ……)

男(もしかして、転校生さん……俺に気があるとか?)

男(……なわけないだろ、手繋いだくらいで夢見すぎだって)


『はぁっ、はぁっ』

『あぁんっ、すごいわぁ!』

男(な、何だこの映画! 予想以上に酷い……!)

転校生「……」

男(転校生さんも、顔真っ赤だし……)

男(は、早く終わんないかな……)



715 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 21:30:36 ID: z4xYShkbO
『もっと、もっとぉ!』

『ぐっ……』

男(恋愛映画のはずなのに、もうただのポルノ映画にしか見えない)

転校生「男くん、私……と、トイレに行ってきてもいいかな……」ソワソワ

男(流石に耐えられなかったか……)

男「う、うん……。行ってきなよ……」

転校生「ご、ごめんね?」スクッ

男「いいよ、気にしないで……」
ガツッ

転校生「あっ……!」

男「! あ、危ない!」




724 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 21:39:37 ID: z4xYShkbO
ギュッ

男「だ、大丈夫?」

転校生「……う、うん……。ありがとう、男く……」

男「ん?」

転校生「……」

男(な、何だ? こっちをじっと……)

『ハァ、ハァッ……良かったよ』

『私もよ……』

転校生「……」トジリ

男(!? な、何でそこで目を閉じるんだ!? い、一体何が……)

転校生「……」

男(ま、まさか……いや、そんなまさか……で、でも……!)



732 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 21:50:33 ID: z4xYShkbO
男(お、男としてこれはどうかと思うけど……。でも、聞いてみるしか……)

男(もし違ってたら、明日からどう接したら良いか分からないし……)

男「転校生さん、い、いいの……?」

転校生「……うん、男くんなら……」

男(……ま、マジかよ……! で、でも、俺には幼馴染という

幼馴染『友くん!』ギュッ

友『何だい、幼馴染さん?』

男(……っ!)ガバッ

転校生「ふ、ん……」



738 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 22:00:14 ID: z4xYShkbO
店員「ありがとうございましたー」

転校生「……」

男(してしまった……付き合ってもいないのに、転校生さんと……キスを……)

転校生「お、男くん……」

男「は、はい!」

転校生「……手、繋ご……?」

男「う、うん!」ギュッ

男(……ひょっとして、転校生さんは……俺の事が好きなのか?)

男(それ以外考えられないだろ、バカ! 転校生さんが好きな人以外とそういう事する子だと思うか!?)

男(……で、でも、何で俺なんかを……?)




748 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 22:10:35 ID: z4xYShkbO
友『わ、悪いけど、今は決められない……。ごめん』

友『でも、いつか絶対決めるからさ! とりあえず今は遊びに……』


幼馴染「……何よ、それ」

幼馴染(毎日お弁当作ってきて、一緒に登校して……)

幼馴染(勇気出して腕組んだり、一緒にお昼食べたりしてるのに……)

幼馴染(もう、何ヶ月もこんな感じなのに……。またこんな不安な時間が続くの……?)

幼馴染(どうせならきっぱり、決めてくれれば良いのに……)

幼馴染「! あれは……」



756 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 22:21:44 ID: z4xYShkbO
男「その……き、今日は楽しかったよ、転校生さん!」

転校生「う、うん……。私も楽しかった……」

幼馴染(……何よ、手なんか繋いじゃって……!)

男「じ、じゃあ、また明日!」

転校生「あっ、待って!」

幼馴染(しかもこんな時間に二人きりって……一体何処に行ってたのよ……)

男「ん?」

転校生「あの、も、もう一回……し、しよう?」

男「!!」

幼馴染(ああ、イライラする! そんなの、どうでもいいのに……!)



760 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 22:34:16 ID: z4xYShkbO
男「こ、こんなとこで!?」

転校生「う、うん……ダメ?」

男「転校生さんが、良いなら……」

転校生「……私は、いつでもいいよ?」

男「っ……じ、じゃあ……」

幼馴染(あぁ、やなもん見ちゃった! 帰ろ帰ろ……って、顔近っ! ……な、何して)

男「……これで、いい?」

転校生「うん……。……男くん、好きだよ……」ギュッ

男「……!」

転校生「そ、それじゃ……また明日……」

男「う、うん……」

男(好き、か……)

幼馴染(…………)



771 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 22:43:13 ID: z4xYShkbO
幼馴染(何だろ……この気持ち)

幼馴染(胸の奥が、ジンジンする)

ポタポタ……

幼馴染(雨? ……涙?)

幼馴染(何? 何なの? 何で?)

幼馴染(別にあんなの、どうでもいいのに……)

ズキッ

幼馴染(っ……!)

幼馴染(何よ、何なのよ、これ……!)



784 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2011年07月05日 (火) 22:53:54 ID: z4xYShkbO
転校生『男くん、好きだよ……』

男(可愛かったな、転校生さん……)

男(それにしても俺、今日……人生で初めて告白されたんだよな……)

男(しかもあんな可愛い子に! 夢みたいだ……)

男(あぁ、今も胸がドキドキしてる……! もしかしてこれ、俺も……転校生さんを?)

男(……うん、断る理由なんか無い! 明日は、俺から気持ちを伝えよう……)



790 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 22:59:20 ID: z4xYShkbO
キーコ…キーコ…

男(ん? 公園から音が……誰か、ブランコでも漕いでるのか?)チラッ

キーコ…キーコ…

先輩「……」ブツブツ…

男(怖ッ! せ、先輩か……)

先輩「……」ブツブツ…

男(いつもより元気無いな……何かあったのかな?)

男(……きっと友絡みだろうけど)



798 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 23:09:28 ID: z4xYShkbO
男「せ、先輩! どうしたんですか、こんな所で」

先輩「……男か」

男「何かあったんですか?」

先輩「……ああ、ちょっとな」

男「……友ですか?」

先輩「……」ピクッ

男(やっぱり友か、何したんだよ……)


男「つまり、選ぶのは保留させてくれと」

先輩「ああ……」

男(あいつ、昔からそうだからなぁ……振ることでその子を傷付けたくないとかなんとか……)

先輩「せっかく勇気を出して聞いたと言うのに、あの様子じゃ……やっぱり私は眼中に無いんだ……!」

男(……はぁ)



808 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 23:21:13 ID: z4xYShkbO
もし書き切れなければSS速報でも何処でも行く


男「大丈夫ですよ、先輩は十分友の目に止まってますって!」

先輩「……」

男「ほら、先輩って綺麗ですし! きっと綺麗過ぎて言いだしづらいんですよ!」

先輩「……そんな馬鹿な」

男「あーあ、俺だったらこんな綺麗な人放っておかないのになぁ!」

先輩「……」

男「もし俺が友だったら、真っ先に先輩を選びますよ!」

先輩「……ほ、本当か?」

男「本当ですよ! 先輩は俺から見てもそれぐらい魅力的ですから!」

先輩「そ、そうか……」

男(……何とかなったかな?)

先輩「……と、とりあえず……帰る……」

男「あ、はい」

男(俺もさっさと帰ろう)



821 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 23:31:29 ID: z4xYShkbO
男「ただいま」

男母「遅かったじゃない、心配したのよ?」

男「あぁ、ごめん」

男(そういえば遅くなるって連絡するの忘れてたな……)

男母「十時回ったら警察に電話しようかと思ったんだから……」

男(お、大袈裟な……)

男母「とりあえず、夕ご飯冷えちゃったからあっためて食べなさいよ?」

男「あぁ、うん」

男(転校生さんとあんな事になったせいか、空腹なんて忘れてた……)




835 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 23:42:49 ID: z4xYShkbO
幼馴染(……涙が、止まらない……)

幼馴染「……男……」

幼馴染(……何であいつの名前が出てくるのよ?)

幼馴染(別に、あんな奴……どうでもいいのに……)

幼馴染(……私、何か……忘れてる気がする……)

幼馴染(男と、私……何だっけ……?)

幼馴染(……思い、出せない)

幼馴染「男……男……」

幼馴染(……会いたい、男……)



843 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月05日 (火) 23:56:04 ID: z4xYShkbO
翌朝

男「おは……あれ、良い匂いが……」

男母「おはよう、男! 幼馴染ちゃんが朝ご飯作りに来てくれたわよ!」

男「……えっ?」

幼馴染「あ、お、男……」

男「な、何してんの?」

幼馴染「ち、ちょっと、男に朝ご飯作りたい気分だったからさ……」

男「あ、そう……? ていうか、酷いクマだな」

幼馴染「……昨日、良く眠れなくて」

男(あぁ……先輩がああだったんだから、幼馴染もこうなって当然……か?)



851 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 00:06:17 ID: Sv6/PjOrO
男「いただきます……」

幼馴染「ど、どうぞ?」

男母「まあ、美味しい! 流石幼馴染ちゃんね!」

男(美味しい……けど、転校生さんの方が味付けは好みかな……)

幼馴染「あ、ありがとうございます、おばさん……。男は、どう?」

男「え? あぁ、美味しいけど……」

幼馴染「……そ、そっか!」

男母「はあ……本当、幼馴染ちゃんが男のお嫁に来てくれれば良いのに……」

幼馴染「……!」

男(また始まった……)



853 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 00:11:00 ID: Sv6/PjOrO
男母「どうかしら、幼馴染ちゃん?」

幼馴染「……わ、私なんかで良け

男「だから、俺と幼馴染はそんなんじゃないって!」

幼馴染「……」

男母「あら、そうなの?」

男「そうだよ! なぁ、幼馴染……っ!?」

幼馴染「……だよねー、うん」

男母「そう、残念ねぇ……」

幼馴染「……あは、ははは……」

男(こいつ、何で微妙に涙目になってんの……?)



865 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 00:20:47 ID: Sv6/PjOrO
幼馴染(何言ってるんだろ、私)

幼馴染(私には友くんがいるのに、男のお嫁さんになろうだなんて)

幼馴染(自分でも、何してんのか意味わかんない)

幼馴染(やっぱ男のお嫁さんは、転校生さんがぴったりよね)

幼馴染(あんなにお似合いなんだから……)

幼馴染(でも……お嫁さんって、懐かしい響き。何だろ)

幼馴染(何か、思い出しそう……)

男「幼馴染、ボーッとしてたら置いてくぞ」

幼馴染「あ、ごめん……」



871 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 00:31:55 ID: Sv6/PjOrO
男(さて、今日はどんな理由で先に行こうかな……早く転校生さんに会いたい……)

幼馴染「……」

男(ていうか幼馴染、今日妙に元気無いな……。そんなにショックだったのか、友のこと)

男(まあ、この道歩いてればいずれ友とも会うだろうし、放っておいても大丈夫だろ。というわけで)

男「あ、そうだ! 今日は朝一から先生に呼び出されてんだった!」

幼馴染「……えっ?」

男「ごめん、先に行くから!」

幼馴染「あ、ちょっと待っ……」



879 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 00:48:33 ID: Sv6/PjOrO
ガシッ

男「うっ!?」

先輩「男」ヌッ

男「せ、先輩!? どうしたんですか、こんなとこで」

先輩「……弁当だ」

男「えっ……あぁ、はい」

先輩「その、いつもみたいに……感想を聞かせてくれると助かる」

男「はいはい、分かりました」

男(いつまで俺に味見させる気なんだ、先輩は……)



887 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 00:59:32 ID: Sv6/PjOrO
男「あ、お、おはよう、転校生さん!」

転校生「あ……! お、おはよ……」

男(あぁ、やっぱ可愛いなぁ、転校生さん……。俺、やっぱり転校生さんが……)

男「ねえ、その……ち、ちょっと話したい事があるんだけど、良いかな?」

転校生「う、うん……」

男「じゃあ、ちょっと場所移そうか……教室じゃ話しづらいし」

転校生「……うん」

男(よし、昨日は言えなかった俺の気持ちを、伝えるんだ……!)



894 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 01:10:22 ID: Sv6/PjOrO
屋上

男「あ、あのさ……。昨日、転校生さんは俺の事、好きって言ってくれただろ?」

転校生「……うん、大好きだよ?」

男「そ、それでさ! 俺、分かったんだ。俺も……転校生さんが好きだって」

転校生「!」

男「だからさ、その……俺と付き合ってくれないかな?」

転校生「……」

男(これでダメ、なんて事があったら泣くぞ俺……)

ダキッ!

転校生「男くん、大好き!」

男「わ、ち、ちょっ……」ドサッ

転校生「嬉しいよ、男くん……!」

男(……遂に俺にも彼女が出来ました)



908 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 01:18:15 ID: Sv6/PjOrO
女「それでそのキスマークだらけの顔ですか……」

男(教室に戻ってきた時もヒューヒュー言われたし……は、恥ずかしい……)

転校生「ご、ごめんね? 男くん……」

男「だ、大丈夫だよ……」

男(むしろ嬉しい)

女「全く、いつかはこうなると思ってたけど……ラブラブ過ぎて妬けちゃうねぇ」

転校生「え、えへへ……」

女「あーあ、私も男くんみたいな彼氏が欲しいなぁ……」チラッ

男「えっ?」

転校生「だ、ダメっ!」

女「冗談だよ、もう……可愛いなあ、転校生ちゃんは!」ウリウリ

転校生「う、うぅ……」



933 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011年07月06日 (水) 01:32:58 ID: Sv6/PjOrO
女「ま、何はともあれおめでとう! 頑張ったね、転校生ちゃん!」

転校生「うん……ありがとう、女さん! 女さんが居なかったら、ここまで出来なかったよ……」

女「どういたしまして! お幸せにね?」

転校生「うん!」

女「……はぁ、私も彼氏欲しいな……」ボソ

転校生「女さんにも、すぐにいい人が現れるよ……ね?」

男(何だかんだあったけど、遂に俺にも青春がやってきた!)

男(転校生さんと、これからも上手くやっていけたらいいな……)

とりあえずハッピーエンドっぽくなったからこっちはここで終わり

SS速報にスレが立ってるらしいから、今後はそっちでこの続きとか別ルートとか書くかも

保守とか支援マジthx
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・無料で女の子と出会ったったwwwwww
[ 2014年08月04日 17:42 ] カテゴリ:SS | TB(0) | CM(1)
こんなに面白いの久しぶりです!!
乙でした!!
[ 2015/06/02 21:55 ] [ 編集 ]
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