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扇風機「そろそろ秋ですねえ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:07:55.71 ID:6VHHwoWNO


(ぶ~~~~ん)


男「だねぇ」

セン「そろそろお別れですね」

男「だねぇ」

セン「寂しいですか?」

男「いや別に」

セン「そうですか」




7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:13:28.45 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~~~ん)


セン「ご主人様」

男「ん?」

セン「私がこの家にきて」

男「うん」

セン「どれくらいになるのでしょうか」

男「7年くらいかな」

セン「そうですか」

男「早いものですね」

セン「ですね」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:19:31.45 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~~ん)


セン「今日はわりと涼しいですよね」

男「うん」

セン「私、休んだほうがいいですか」

男「いや」

セン「?」

男「もう少しだけ、お願い」

セン「・・・」

セン「わかりました」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:25:32.35 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~~~ん)


セン「ご主人様」

男「ん?」

セン「最近、肩というか首というか」

男「うん」

セン「少し違和感があるのです」

男「それは困りましたね」
セン「はい困りました」

男「週末に電気屋さんで見てもらいましょう」

セン「ありがとうございます」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:33:04.44 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~~ん)


男「そういえばさ」

セン「はい」

男「性別ってどっちなの」

セン「男性か、女性かということですか」

男「うん」

セン「・・・う~ん、すみません」

男「わかんない?」

セン「すみません・・」

男「そうですか」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:38:44.16 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~~ん)


男「それならさ」

セン「?」

男「自分の好きなほうに決めなよ」

セン「好きなほうですか・・・」

男「うん」

セン「う~~ん、悩みます」

男「気楽に気楽に」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:50:56.59 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「今晩はやけに蒸し暑いですね」

セン「そうですね」

男「申し訳ないんだけど」

セン「はい」

男「『強』にしてくれる?」

セン「いえ、今は『強』ですよ」

男「そうですか」

セン「そうですよ」

男「ではおやすみさい」



セン「・・・・おやすみなさい」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:58:32.50 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


セン「ご主人様」

男「ん?」

セン「ご主人様は昔と違って、」

男「うん」

セン「働いてお金を稼いでますし、」

男「うん」

セン「クーラーなどを買われた方が、」

男「うん」

セン「涼しくてよいと・・思うのですが・・・」


男「・・・」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 15:54:17.51 ID:fzNmomaA0
 ブゥーン

     γ ̄ヽ
  r'-'|  O | ~
  `'ーゝ_ノ ~
     | ,|  ~    (Д`) なあ……俺のこと好き?
  ,,-/ ̄|、      (   )ヽ
  ヽ__シ     へ∧ノ






  ブンブンブン

  γ´`三´ ̄ヽ
  | O  三 O |
  ゝ__,,三、__ノ
     | ,|        ('A`) ……
  ,,-/ ̄|、      (   )ヽ
  ヽ__シ     へ∧ノ



22 名前:>>19 ワロタww[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:06:44.67 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「確かにね」

セン「・・・!」

男「クーラーだって買えるし、」

セン「・・・はい」

男「そっちの方が涼しいな」

セン「そ、そうですよ。家電製品の私が保証します」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:14:14.48 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「・・でも、」

セン「?」

男「人間には『好み』っていうのがある」

セン「・・・?」

男「『俺はこっちのほうが好き』」

セン「・・・」

男「・・それじゃだめかな?」

セン「い、いえ・・・」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:20:25.28 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「じゃ、会社行ってくるよ」

セン「はい、行ってらっしゃいませ」

男「うん」

(がちゃ)

(ばたん・・・)







セン「ご主人様・・・」 

セン「ありがとうございます・・・」


セン「でも、もうすぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もうすぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:35:48.46 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


(がちゃ)

男「ただいま」

セン「お帰りなさいませ」

男「・・・」

セン「どうされました?」
男「ごめん」

セン「?」

男「もう一回いってもいい?」

セン「もちろんですとも」

男「うん、ただいま」


セン「・・・」


セン「お帰りなさいませ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:44:04.93 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「あ゙~~~~~」

セン「・・・」

男「あ゙~~~~~」

セン「くすくす」

男「ん?」

セン「いえ、懐かしいなぁと思いまして」

男「懐かしい?」

セン「はい、覚えてませんか?」

男「うん」

セン「昔はよくそれをされたものです」

男「そうだっけ」

セン「そうですよ」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:50:33.45 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


(ふきふき)

(ふきふき)

男「よし、きれいになった」

セン「すみません」

男「いえいえ」

セン「ご主人様に掃除をしていだけるなんて、」

男「ん?」

セン「明日はきっと雪ですね」

男「降らないでほしいなぁ」

セン「どうしてですか?」

男「それは内緒」

セン「そうですか」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 16:55:20.80 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


セン「今晩は涼しいですね」

男「ですね」

セン「止まりましょうか?」

男「・・・」

セン「お腹が冷えてしまいます」

男「・・・」

男「もう少し・・」

セン「?」

男「もう少しだけ・・・」

セン「・・・・はい」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 17:06:11.93 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


セン「ご主人様」

男「・・・」

セン「親愛なるご主人様」

男「・・・」

セン「眠られましたか・・・」



セン「たぶんきっと・・」

セン「ご主人様も気付いてるんだろうなぁ・・」


セン「もう少しだけ・・」

セン「もう少しだけ長く・・」


セン「ご主人様のお役にたちたいな・・・・」


セン「・・・・・・」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 17:11:19.54 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


セン「・・・・・」

セン「夜が長いです・・・」

セン「本当に・・・・・・」




男「お前がさ・・」

セン「!」

男「むにゃむにゃ・・」 
セン「寝言でしたか・・・驚きました」

男「むにゃむにゃ・・」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 17:20:51.59 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「・・・お前が初めて家に来た日のこと」

セン「・・・?」

男「・・・今でも覚えてるよ」

セン「・・・」

男「・・・親にさ、『クーラーじゃなきゃ嫌だ』ってだたこねて泣いたっけ」

セン「・・・」

セン「・・・ご主人様。その『寝言』は長くなりそうですか?」

男「ぎくっ・・・」

セン「くすくす」

セン「続けてくださいませ。私はご主人様の『寝言』が大好きですから」

男「む、むにゃむにゃ・・」

男「・・・ありがとう」

セン「いえいえ」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 17:28:05.29 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「む、むにゃむにゃ・・やっぱり・・」

セン「・・・」

男「『寝言』で言うのも失礼だから・・・」

セン「・・・」

男「今度話すよ・・・むにゃむにゃ・・」

セン「・・・」

セン「はい、お待ちしております」

男「・・おやすみ、『セン』・・・」

セン「!!」



セン「お、おやすみなさいませ・・・」



53 名前:お待たせしました[] 投稿日:2008/08/27(水) 17:59:06.15 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「おはよう」

セン「おはようございます」

男「今日は会社が休みです」

セン「それでしたら・・」

男「うん、この前話してた電気屋さんに行きましょう」

セン「はい」

男「では出発」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:11:30.82 ID:6VHHwoWNO
~電気屋~

(ぶ~~ん)


店員「見さして頂いた扇風機の方なんですが」

男「はい」

店員「動力部分に少し不備がありますね」
男「そうですか」
セン「・・・」

店員「問題の部品を取り換えれば、今までのようにご使用できますよ」

男「そうですか」

店員「ただ、」

男「?」


店員「その部品はもう造られてないんですよ」

男「・・・・・そうですか」

セン「・・・・・・」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:18:07.97 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


セン「私は旧型ですから」

男「・・・」

セン「仕方ないことですよね」

男「『仕方ない』なんて言い方・・」

セン「・・・?」

男「しないでよ・・・」

セン「・・・・・」

セン「・・・・すみません」

男「・・・・・・」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:22:58.45 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


セン「少し前のことなのですが・・」

男「?」

セン「性別なんてあるはずもない私に、」

男「・・・」

セン「男性と女性、好きなほうを選べっていったこと・・覚えてますか?」

男「・・・うん」

セン「私、決めました」

男「・・・」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:27:33.66 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~~ん)


男「どちらに決めたんですか?」

セン「それは・・」

男「それは?」


セン「それは内緒です」

男「ここに来てまさかの内緒ですか」

セン「まさかの内緒です」

男「それは残念」

セン「元気を出してください」

男「頑張ります」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:39:04.32 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん)


セン「雨ですね」

男「雨ですね」

セン「大雨ですね」

男「大雨ですね」

セン「寒くはないですか?」

男「大丈夫です」

セン「毛布を被りながら言われても説得力がないですよ?」

男「大丈夫ったら大丈夫なのです」

セン「・・・・」

セン「では、頑張ります」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:44:42.95 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん)


男「おやすみ」

セン「おやすみなさいませ」



男「・・・・」

セン「・・・・・」

セン「・・・ご主人様」

男「・・・ん?」

セン「少しだけ・・『寝言』を話してもよろしいでしょうか・・・?」

男「・・ああ、何時でも聞くさ」

セン「ありがとうございます」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 18:50:58.59 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん)


セン「これは『もしも』の話です・・・」

男「・・・」

セン「もし私が壊れて動かなくなってしまったら・・・」

男「・・・」

セン「無理をせすに私を捨ててほしいのです・・」 
セン「私は・・・」

男「セン・・・」

セン「はい」

男「やっぱり今日は寝かせてくれ・・・」


セン「・・・・・」

セン「・・・・はい、おやすみなさいませ」



74 名前:今更ですが支援してくださってるかたありがとう[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:06:02.62 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん・・・)


セン「最近寒い日が続きますね」

男「そうですね」

セン「そろそろ夜は冷えますので・・、
暖房の用意をしなくてはいけませんね」

男「・・・そうですね」

セン「ご主人様。少し顔色がすぐれないようなのですが・・」

男「そうですか?」

セン「はい、今日は会社を休まれたほうがよさそうです」

男「・・・・・」








(ばたん・・・)



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:13:07.59 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


男「ごほごほっ・・」

セン「私のせいです・・・私の・・・・」

男「・・・風邪とお前は関係ないよ」

セン「・・・・」

男「ごほごほっ・・」

セン「・・・すみません・・すみません・・・・・・・・・・」

男「・・それ以上謝ったら怒りますよ」

セン「・・・・はい」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:26:37.33 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


男「・・今から話すのは『もしも』話。」

セン「・・・」

男「もしもこの風邪がお前が・・センが原因だったとしよう」

セン「・・・はい」

男「それでも俺はまったくかまわない」

セン「・・・?」

男「そのおかげで今日、センと一緒にいられる」(にこっ)

セン「・・・!はい、すみませんでし・・・」

男「じ~~っ」

セン「い、いえ、ありがとう・・ございます」

男「うんうん」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:31:15.31 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


セン「風邪・・長引きますね」

男「だね」

セン「病院に行かれたほうがよろしいのでは・・」

男「だね。もう3日も熱下がらないし、昼になったら行こうかな」

セン「はい・・・」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:37:44.66 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


男「ただいま」

セン「おかえりなさいませ。夕飯とお風呂の方、
ご用意してありますよ」

男「うんありがとう」

セン「冗談ですよ?」

男「わかってます」


セン「・・ですよね」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:43:15.56 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


セン「お医者様からはなんて言われたのですか?」

男「ただの風邪だそうです」

セン「それはよかったですね」

男「よかったです」

男「あ、ちょっとお風呂入ってくるね」

セン「はい、ごゆっくり」
男「うん」










男「『手術』・・か・・・」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 19:53:59.11 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


男「ただいま」

セン「おかえりなさいませ」

男「うん。今日はセンにプレゼントを買ってきましたよ」

セン「私にですか?」

男「私にです」

セン「気になります」

男「では開けてみましょう」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:01:10.80 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


セン「きれいな・・風鈴ですね」

(チリンチリーン…)

セン「それに、すごくいい音・・・」

男「お気に召されましたか?」

セン「もちろんです」

男「それはよかった。
でも少し時期はずれになってしまいましたね」

セン「かまいませんよ、そんなことは」

男「ありがとうございます」

セン「いえいえ、こちらこそ」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:07:24.00 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


男「ごくごく」

セン「何を飲まれているのですか?」

男「サプリメントというものです」

セン「ご主人様が健康を気にされている姿を初めて見ました」

男「若いうちからのお肌のケアが重要なのです」

セン「勉強になります」

男「・・・いえいえ」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:14:00.21 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…)


(チリンチリーン……)

セン「ご主人様」

男「ん?」

セン「こういったモノはやはり・・・」

男「自然の風じゃないと風情がないと?」

セン「はい」

男「型にはまった風情より、こちらのほうが好きです」

セン「ご主人様のおおせの通りに」

男「うむ、くるしゅうない」

(チリンチリーン………)



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:20:21.51 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん……)


男「ごくごく」

セン「また、サプリメントですか?」

男「そうです」

セン「・・・」

セン「ご主人様」

男「なんでしょうか」



セン「私が気付かないと思いますか・・?」

男「・・・なんのことでしょうか」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:28:55.44 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん……)


(チリンチリーン……)

セン「・・・・」

男「・・・・」

セン「ご主人様」

男「・・・・」

セン「風鈴の音、寝づらくないですか・・」

男「大丈夫」

セン「・・・」

男「・・・・」

男「今日言えなかったこと・・・」

セン「・・・」

男「いつか・・話すから・・・」

セン「・・・・はい、お待ちしております」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:40:39.77 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん………)


男「おはよう」

セン「おはようございます」

男「今日は久しぶりに暑いですね」

セン「ですね」

男「頼りにしていますよ」

セン「おまかせ下さい」






セン「・・・と、言いたいところなのですが・・・」

男「・・えっ・・・・・?」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 20:44:28.67 ID:6VHHwoWNO
すみません、少しだけ仮眠を取ります・・・

保守をしていただけると本当にありがたいです・・・・

ノシ



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/27(水) 20:49:47.13 ID:0l2BpVWPO
一旦乙



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 22:48:14.39 ID:6VHHwoWNO
すみません>>1です

まだ頭がぼ~っとしてますので最初はゆっくりと書いていきます・・

保守していただきありがとうございました。
死ぬほど嬉しいです



129 名前:旦⊂(・ω;`) どうもです[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:00:59.25 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…………)


セン「もう首が動かないのです・・」

男「・・・」

セン「羽も・・いつ止まるかわかりません・・」

男「・・・」

セン「・・・」

セン「ご主人様の病気のこと・・・」


セン「聞かせていただけませんか・・・?」

男「・・・・・」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:10:14.47 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…………)


男「・・・今度話します」

セン「『今度』とはいつですか」

男「・・・今度話します」

セン「・・・・」

セン「『今度』まで私が持つ保証など・・・」

セン「無いの・・ですよ・・・・?」


男「・・・お願いします」

セン「・・・・」

セン「・・・・わかりました・・」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:23:24.78 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…………)


男「最近、同じ夢をみるのです」

セン「そうですか」

男「とても楽しい夢なのです」

セン「それはよいことです」

男「いえ、『それ』がとても辛いのです」

セン「楽しい夢なのに辛いのですか?」

男「はい」




男「それがもう・・叶わぬ夢だからです」

セン「・・・・・」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:29:01.58 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…………)


男「おはよう」

セン「おはようございます。今日は早起きですね」

男「ええ、ちょっとお出かけをしてきます」

セン「遠い所ですか?」

男「いえ・・まだ行ったことが無い場所ですのでわかりません」

セン「そうですか」

男「そうです。では行ってきます」

セン「いってらっしゃいませ」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:40:34.95 ID:6VHHwoWNO
(ぶ~ん…………)




セン「私の体が悪くなるにつれて・・・」

セン「ご主人様の体調も悪くなってる気がする・・・・」

セン「・・・・・・」

セン「もし私が・・」

セン「ここで止まってしまったら・・・・・」

セン「・・・・・・」



セン「頑張ろう・・・もっと・・・・もっと・・・・・」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/27(水) 23:54:23.65 ID:6VHHwoWNO
~ゴミ集積所~


職員「どちら様ですか?」

男「初めてまして、男と申します」

職員「できれば事前にご連絡を入れて欲しかったですね」

男「すみません、急に押し掛けてしまい」

職員「いえ、それでご用件の方は」

男「はい、それが・・・」



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:02:56.16 ID:SW+67L61O
職員「・・それで、こちらの写真と同じ扇風機を探しておられると」

男「はい」

職員「初めてですよ、そんな用事でこられた方は」

男「すみません」

職員「いえ、皮肉などではないですよ。」

男「はい」

職員「見たところかなり古い型のようですが、」

職員「どうしてまたこんな物を?」

男「・・・・・」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:10:30.63 ID:SW+67L61O
男「家にこの型と同じ一台の扇風機があります」

職員「ほうほう」

男「ただ、最近とても調子が悪いのです」

男「それで、代わりの部品を探しているのです」

職員「ほうほう。そういうわけでしたか」

男「そういうわけです」



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:18:45.52 ID:SW+67L61O
職員「ただ残念ながら、今ウチにはないですね」

男「そうですか・・・」

職員「大切にされてる・・扇風機なんですね」

男「長い・・付き合いですから・・・」

職員「・・わかりました。では電話番号を聞かせてもらえますか」

男「えっ・・・?」

職員「今日はなくとも明日は有るかもしれません、」

職員「もし見かけたら・・すぐに連絡を入れますよ」

男「ありがとう・・ございます・・・」

職員「いえいえ」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:23:53.66 ID:SW+67L61O
男「今日は本当にお世話になりました」

職員「いいですいいです」

男「では、失礼します」

職員「ええ・・・・、」

職員「あっ、ちょっと待ってください」

男「?」

職員「最後にお話したいことがあります」

男「・・・・?」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:33:06.62 ID:SW+67L61O
職員「『今在るもの』には、必ず終わりがくるのです」

男「・・・・」

職員「あなたにも私にも」

男「・・・・」

職員「あなたの扇風機にも・・・」

男「・・・・」

職員「その『終わり』を笑顔でむかえられるのは、」

職員「とても・・・とても幸せなことだと思うのです」

職員「これからも大切に扱ってあげて下さい・・・」

男「・・・もちろんです」



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:43:23.72 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………)


男「ただいま」

セン「おかえりなさいませ」

男「うむ」



(どん・・・)


(どん・・・)



セン「・・・?」

男「・・・・・・」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:45:12.91 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………)


セン「今晩は花火のようですね」

男「・・・うん」

セン「きれい・・ですね・・・」

男「・・・・・うん」

セン「どうして・・・泣いておられるのですか?」

男「泣いてなどいません・・気のせいです・・・」

セン「・・・確かに、気のせいでした」

男「ありがとう・・・ございます・・・・」

セン「・・・・」

セン「・・・・いえいえ」



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 00:58:09.70 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………)


男「おやすみ」

セン「おやすみなさいませ」

男「うっ・・・・!!」

セン「どうされました?」

男「い、いえ。トイレに行くのを忘れていました」

セン「そうですか」









男「・・・・・・」

男「こんなに血が・・・・」

男「病気のこと・・・センに話そう・・・・」



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:04:24.45 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


男「おはよう」

セン「おはようございます。では朝食を作ります」

男「・・・・」

セン「ご主人様?」

男「セン・・・・」

セン「はい」

男「大事な・・話があるんだ・・・」

セン「・・・・・はい」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:11:01.98 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


セン「お身体のことですか?」

男「そう、病気のことです」

セン「治らない・・病気なのですか?」

男「・・・・いや、」

男「治す方法が無いわけではないんだ・・・」

セン「・・・・・」

男「・・・・でもな・・セン・・・」



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:17:27.94 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


男「治すためには手術が必要で・・・」

セン「はい・・・」

男「でもそれが成功する確率は・・・とても低いんだ」

セン「どれくらい・・なのですか?」

男「良くて・・・、」

男「『1割』だそうだ・・・・・」

セン「・・・・・・」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:22:46.40 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


男「今飲んでいる薬をもう少し重くすれば」

セン「・・・・」

男「あと半年は・・生きれるらしい・・・・」

セン「・・・・・」

男「・・・・・」

セン「ご主人様は・・」

男「ん?」

セン「どうされるおつもりなのですか・・・?」

男「・・・・・そうだなあ・・」



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:36:57.85 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


男「俺は・・・このまま薬を飲んで、」

セン「・・・・・」

男「半年だけ、生きようと思う」

セン「でも・・治る可能性があるなら・・・」

男「『手術を受けたほうがいい』?」

セン「はい・・・」

男「でも・・・・」

セン「確率は低いのですよね・・・」



男「・・・・・セン」

セン「はい」

男「センは・・お前はどうしてほしい・・・?」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:43:58.29 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


セン「1割の手術に賭けるか・・・」

セン「半年だけの『生』をとるか・・・・」

セン「・・・・・」

男「・・・・・」

男「決められない・・・?」

セン「・・・すみません・・・・・・・・」

男「・・・いえいえ」

男「『仕方ない事』なのです・・・・」



191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:51:00.62 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


男「・・・・・」

セン「・・・・・」

(プルルプルル)

セン「お電話ですよ」

男「・・・・・」

セン「お電話ですよご主人様」

男「おっと、今取ります」

セン「そうしてください」

(カチャ・・・)

男「はいもしもし男です」



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 01:57:31.98 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


??「もしもし男さん。お久しぶりです」

男「えっと・・・」

職員「ああすみません、職員です。ゴミ集積所でお会いした」

男「いえ、こちらこそ気付かずにすみませ・・・」

男「・・・・!」

男「もしかして、見つかったのですか」

職員「・・・・・・」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:04:55.50 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


職員「いえ、残念ながらまだ・・・」

男「そう・・ですか・・・・」

職員「期待を持たせるようなことをしてしまい、
すみませんでした・・・」

男「いえいえ」

職員「今回お電話をした理由は、
男さんについてきてもらいたい場所があるからです」

男「遠い場所ですか?」

職員「少しだけ・・・」



197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:12:59.12 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん………………)


男「今から出掛けることになりました」

セン「そうですか」

男「帰りは少し遅くなりそうです」

セン「そうですか」

男「寂しいですか?」

セン「寂しいです」

男「素直でよろしい」

セン「ありがとうございます」



198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:16:23.18 ID:VsJllyVtO
いまさらだけど、冒頭の(ぶーん)少しずつ弱くなってるのな……



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:21:17.76 ID:SW+67L61O
~???~


職員「着きましたよ。男さん」

男「・・・・・はい」

職員「この前お会いした時も思ったのですが、」

職員「あまり顔色がすぐれない様なのですが・・・・」

男「・・・・・」

職員「それも、この前よりずっと・・・・」

男「ただの風邪ですよ」

職員「・・・そうですか」

男「そうです」



206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:27:52.82 ID:SW+67L61O
男「それにしても、ずいぶん広いですね」

職員「もちろんです、」

職員「日本最大のゴミの埋め立て地ですからね」

男「ほう、ここがそうなのですか」

職員「そうなのです。もしここで見つからなければ、」

職員「日本中を探しても見つからないと断言しますよ」

男「・・・では行きますか」

職員「はい行きましょう」



209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:40:18.92 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん…………………)


セン「ご主人様遅いな・・・・」

セン「・・・・・」

セン「ご主人様が元気な頃と同じ『時間』なのに・・・・・」

セン「どうして・・・・」

セン「こんなにも長く感じるのでしょうか・・・」

セン「不思議です・・・・」



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:48:00.63 ID:SW+67L61O
~某ゴミ埋め立て地~


職員「見つかりませんね・・・」

男「そうですね」

職員「私が男の人ならもっと・・・」

男「職員さんのせいではありませんよ」

職員「・・・・・、」

職員「・・・・だいぶ日も落ちてきましたね」

男「もう少しだけだけ頑張ります」

職員「では私も頑張ります」

男「助かります」

職員「どういたしまして」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 02:56:23.18 ID:SW+67L61O
~移動中、車内~



職員「・・・・」

男「・・・・・」

職員「男さん・・・」  
男「はい」

職員「帰り、男さんの家に上がらせていただいてよろしいですか?」

男「はい」

職員「男さんがこれ程大切に想われてる扇風機を、
一度見せてほしいのです」

男「もちろんです。ご飯も食べていって下さい」

職員「お世話になります」

男「いえいえ」



216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 03:00:28.97 ID:SW+67L61O
ごめんなさい少しだけ離れます・・・


夜食を食べたらすぐに戻ってきます


218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 03:05:29.60 ID:NBrpGBVL0
あぁ、ゆっくり食べてきてね



222 名前:お待たせしました[] 投稿日:2008/08/28(木) 03:25:13.30 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん…………………)


セン「・・・・・・」

(がちゃ)

男「ただいま」

職員「おじゃまします」

セン「おかえりなさいませ・・・
あれ?ご主人様、こちらの女性は・・・」

職員「へっ・・・?」

男「こちらは職員さんです」

セン「初めまして、センと申します」

職員「は、初めまして職員です・・・?」

男「あ、すみません職員さん。お話しするのを忘れてました」

職員「・・・??」



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 03:31:47.10 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん…………………)


職員「それにしても驚きました」

男「すみません」

職員「いえいえ」

男「実はセンの声が自分にしか聞こえないのではないかと
悩んだ時期もあったのですが、」

男「これで安心しました」

セン「よかったですね、ご主人様」

男「よかったです」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 03:39:52.63 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん…………………)


男「セン」

セン「はいご主人様」

男「少しこっちを向いてくれないか」

セン「すみません、自分の力ではもう・・・」

男「・・・そうでしたね、すみません」

セン「気になさらずに」

(すっ・・・)



職員「・・・・・・」

職員「(本当に・・大切に想ってるんだなぁ・・・)」

職員「(お互いに・・・・・)」



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 03:46:35.18 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん…………………)


男「かきかき」

セン「・・・」

職員「・・・」

男「かきかき」

セン「ご主人様、何をされているのですか?」

男「センの絵を書いているのです」

セン「私のですか?」

男「私のです」

セン「そうですか」




男「かきかき」

男「かきかき」



232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 03:58:36.16 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


セン「ご主人様が絵を描かれるのも久しぶりですね」

男「そういえばそうですね。かきかき」

職員「以前はよく描かれてたのですか?」

男「はい、会社員になる前は画家として活動していたのです。かきかき」

職員「知りませんでした。すごいです」

男「いえいえ、無名の新人ですので。かきかき」



男「かきかき」

男「かきかき」



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:05:13.00 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「下書きが完成しました」

セン「おつかれさまです」
男「いえいえ、これからです」

職員「少し休憩されますか?簡単なご飯なら作れますが」

男「いえ、このまま続きを、色塗りを始めます」

職員「そうですか、頑張ってください」

男「頑張ります」



男「ぬりぬり」

男「ぬりぬり」



236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:09:24.79 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「ぬりぬり」

男「ぬりぬり」

職員「聞きたいことがあるのですが」

男「なんでしょうか。ぬりぬり」

職員「どうして画家を辞めてしまったのですか?」

男「それはですね。ぬりぬり」

セン「実は私も気になってました」

男「そうですか。では描きながら話します。ぬりぬり」



237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:15:06.77 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「どんなに美しい風景を見ても」

(ぬりぬり・・)

男「どんなに美しい人を見ても」

(ぬりぬり・・)

男「どんなに美しい花を見ても」

(ぬりぬり・・)

男「描きたいと思えなくなってしまったのです」

(ぬりぬり・・)

セン「・・・・・」

職員「・・・・・」



241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:22:54.83 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


職員「絵が嫌いになってしまったのですか?」

男「いえ、今でも好きです。・・・ただ」

職員「ただ?」

男「描きたいと思えるものが、一つだけになってしまただけです」

職員「ではそれを描けばいいのでは?」



男「・・・・・」

男「扇風機しか描けない画家なんて、笑い話にもなりませんよ」

職員「・・・・・・!」

セン「・・・・・・・」



(ぬりぬり)

(ぬりぬり)



248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:33:29.68 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「よし、完成です」

職員「おつかれさまです」

セン「おつかれさまです」

男「いえいえ」

セン「さっそく見せて頂けますか?」

男「もちろんです。職員さんもご一緒にどうぞ」

職員「として楽しみです」
男「恐縮です。では・・・」


(すっ・・・)



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:40:52.28 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「どうでしょうか」

セン「とても・・とてもきれいです・・・」

職員「私もそう思います」

男「女性の絵を綺麗に描くのは画家の基本です」

セン「えっ・・・・?」

職員「センさんは女性だったのですね」

セン「・・・・・」

男「あれ?こちらが正解だと思ったのですが」

セン「・・・・・・」



255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 04:46:36.47 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


セン「それは・・・」

男「うんうん」

セン「それはまだ秘密です」

男「それは非常に残念です。
でもセン・・・・」

セン「はい」

男「・・・いえ、何でもないです」

職員「では休憩を入れますか」

男「・・・そうですね」



261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:00:14.00 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)

(とんとん)

(とんとん)

職員「卵を2つとって頂けますか」

男「了解です」

(とんとん)

男「料理、お上手なんですね」

職員「いえいえ」

男「いい奥さんになれますよ」

職員「いえいえ」



セン「・・・・・・」  
(とんとん・・)

(とんとん・・)



266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:07:02.87 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


セン「(お二人の並んでる姿・・・)」

セン「(新婚さんみたいです・・・)」

セン「(・・・・・・・)」

セン「(扇風機が嫉妬なんて・・・)」

セン「(笑い話にもなりませんね・・・)」


セン「(それも、壊れかけの扇風機が・・・・)」


セン「・・・・・・・」

(とんとん)

(とんとん)



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:11:50.60 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「ごちそうさまでした」

職員「おそまつさまです」
セン「・・・・・」

男「では失礼ながら少し席を外します」

職員「気にならさずに」




セン「・・・・・・」



270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:22:42.23 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「ごくごく」

職員「何を飲まれてるのですか?」

男「サプリメントです。ごくごく」

職員「健康を気にされるとは以外です」

男「若い内からのお肌のケアが重要なのです」

職員「勉強になります」

男「いえいえ」



セン「・・・・・・」



272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:25:33.87 ID:SW+67L61O
(ぶっ………………)

(ぶ~ん……………………)
















(ばたっ・・・・・)



277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:33:26.28 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


職員「男さん・・!男さん!!」


男「・・・・・あれ・・・半年は・・・持つって・・・」

職員「今救急車を呼びました!頑張ってください!!」

男「・・頑張り・・・ます・・・」

セン「ご主人様・・ご・・・ご主人様ぁ!!!!」



男「セン・・・・・・」

男「・・・セン・・・・・・・・」



男「・・・・・・セン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 05:39:08.35 ID:1g2xgX3EO
ああああ…



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:45:25.89 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「職員・・さん・・・・」

職員「・・・・・・」

男「・・少しだけ・・・・目をつぶって頂けますか・・・・・」

職員「・・・・・・」

男「・・泣きながら・・・扇風機に抱きつこうとしている男なんて・・・・、」

男「変態さんにしか・・・見えませんから・・・・・」

職員「そんなこと・・・ないです・・・・」

男「ありがとう・・・ございます・・・・・」



セン「・・・・・・・」



290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 05:58:32.61 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「セン・・・・・・」

セン「・・・・・はい」

職員「・・・・・・・」

男「・・たぶんこれから病院で・・・・」

セン「・・・・・はい」

男「・・手術を受ける・・・・ことになる・・・・」

セン「・・・・・はい」

男「・・たぶん成功率は・・・1割未満だ・・・・」

セン「・・・・・はい」

職員「・・・・・・・」



379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 15:29:02.59 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「セン・・・・・」

セン「はい」

男「それでもお前は・・・・」

セン「はい」

男「私の帰りを・・待ってくれますか・・・・?」

セン「もちろんです。ご主人様の帰りを待つのは
家電製品の基本です」

男「センは優しいですね」

セン「この『優しさ』は・・・きっと、ご主人様から学んだことです」

男「そうですか」

セン「そうですよ」



382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 15:36:10.40 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


(ピーポーピーポー…)

セン「救急車の音ですねぇ」

男「だねぇ」

セン「そろそろお別れですね」

男「だねぇ」

セン「寂しいですか?」

男「いや別に」

セン「そうですか、ではそんなに泣かないでください」

男「そちらこそ」

セン「私が泣けるはずなどありません」

男「いえいえ、泣いていますよ大泣きです」

セン「そうですか」


男「・・そうですよ・・・・・・・・」



386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 15:50:20.14 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


セン「ご主人様」

男「なんでしょう」

セン「本当は病院までご一緒したいのですが・・」

男「・・・・・・」

セン「一度止まってしまうと、」

セン「おそらくもう二度と動けなくなってしまいます」

男「・・・そうですか」

職員「・・・・・」

職員「男さん。救急車が着いたようです」

男「・・・・・」

男「はい・・・・」



389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 15:58:06.74 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


男「では行ってきます」

セン「いってらっしゃいませ」

男「少し・・帰りが遅くなりそうです」

セン「お待ちしております、」

セン「・・・ご主人様。最後に風鈴を、私の前につけてくれませんか?」

男「もちろんです」

セン「助かります」

男「いえいえ」



(チリン……チリン…………)

(チリン………………)



394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 16:08:47.33 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)


セン「ご主人様、私の秘密を話します」

男「どうぞどうぞ」

セン「私、『女性』がいいです」

男「センは『女性』というより『女の子』が似合いますね」

セン「そうですか」


男「はいそうです。・・ではまた・・・・」

セン「・・・・お気をつけて」




(がちゃ………)

(ばたん………)



397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 16:19:32.55 ID:SW+67L61O
(ぶ~ん……………………)



(チリン…………)



(チリン………………)



(チリン……………………)








(チリン……………………………………………………………………………)



399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 16:25:30.96 ID:SW+67L61O
(ぶん………ぶん……………ぶん………………)




セン「・・・・・・」

セン「あれから何日たったのでしょうか・・・」

セン「・・・・・」

セン「ご主人様からいただいた風鈴も・・・・」

セン「鳴らせなくなって・・・しまいましたね・・・・・・」



セン「・・・・・・・」



(ぶん……………)

(ぶん………………………)



404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 16:37:06.26 ID:SW+67L61O
~病室~


職員「おはようございます」

男「・・・・・・」

職員「おはようったらおはようございます」

男「・・・・・・」

職員「・・・・・、」

職員「男さん・・・」

職員「いったい何日眠れば気がすむのですか・・・・・」

職員「・・・・・・」

職員「・・男さん・・・・」

男「・・・・・・・」



407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 16:45:06.87 ID:SW+67L61O
職員「あなたのお家で・・・・」

職員「あなたの帰りを待っている『大切な人』が・・・・」

職員「いるではないですか・・・・・」

職員「・・・・・・」

男「・・・・・・・」










(ぴくっ…………)



415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 16:58:32.97 ID:SW+67L61O
職員「調子、良くなりましたね」

男「おかげさまで」

職員「顔色も、とてもよくなりました」

男「おかげさまで」

職員「ご自宅からパジャマを持ってきましたよ」

男「いたせりつくせりですね」

職員「いえいえ」

男「・・・・・・・」

職員「・・・・・・」

男「センは・・・どうしていましたか・・・・?」


職員「・・・・・・・」



421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 17:12:03.35 ID:SW+67L61O
職員「『闘って』・・いました・・・」

男「・・・・・・」

職員「お声をかけてみたのですが・・・、」

職員「聞えないようでした・・・・」

男「・・・・・・」

職員「回って・・ましたよ・・・、」

職員「ものすごく頼りなく・・・でも、何よりも力強く・・・・」

男「・・・・・・・」


職員「『頑張れ・・・頑張れ・・・・』と、
ご自分に言い聞かせながら・・・・・・」


男「・・・・・・・」



430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 17:19:34.32 ID:SW+67L61O
男「センに・・・・」

職員「・・・・・・」

男「センに会いたいです・・・・・・」

職員「男さん・・・・」

男「・・わかっています・・今会えないことは・・・、」

男「わかっているから・・・辛いのです・・・・」

職員「・・・・・、」

職員「リハビリ・・・頑張りましょう・・・・」

男「・・頑張ります・・・頑張りますとも・・・・・」



436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 17:30:05.53 ID:SW+67L61O
(がっ…………がっ……………がっ………………)


セン「・・・・・・」

セン「もう羽も・・・回せないのですか・・・・・・・」

セン「情けない・・・」


セン「・・・・・・・」



セン「情けない・・・・・・・・・・・」













(がちゃ………)



441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 17:37:22.98 ID:SW+67L61O
(がっ…………がっ……………がっ………………)




男「・・・ただいま」

セン「・・・・・?」

男「・・・ただいま」

セン「ご主人・・・様・・・・?」

男「・・・親愛なるご主人様ですよ」

セン「・・・・・・!」

セン「おかえりなさい・・・」

セン「おかえりなさい・・ませ・・・・!」

男「・・・うんうん」

職員「・・・・・・・」



445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 17:44:54.52 ID:NHBJP6l2O
セン…



449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 17:49:26.76 ID:SW+67L61O
(がっ…………がっ………………がっ………………)


セン「ご主人様・・・私はもうすぐ止まります・・・・・」

男「そんなことないですよ。大丈夫です」

セン「・・『素直が一番』だと教えてくれたのは・・ご主人様ですよ・・・・・・・・?」

男「・・・・・・・・」

セン「私はもうすぐ・・・止まります・・・・」

男「・・・・・・・」

男「・・わかりたくはありませんが・・・・」




男「わかっています・・・・・」

セン「・・うんうん・・・・・・・」



458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:01:04.73 ID:SW+67L61O
(がっ……………がっ……………………がっ……………………………………)


セン「・・ご主人様・・・・」

男「・・・・・・・」

男「・・・なんでしょうか・・」

セン「・・・・・・、」

セン「最後に・・・一つだけお願いをしても・・・・」

セン「・・よろしいでしょうか・・・・」

男「・・・なんなりと」


セン「・・くすくす・・・・・・・・・・」



464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:12:31.22 ID:SW+67L61O
(がっ……………がっ………………………がっ……………………………………)


セン「・・私の前で・・風鈴を持ってほしいのです・・・・・」

男「・・・・・・」

セン「・・大丈夫です・・回ります・・・ご主人様が帰ってこられるまで・・・、」

セン「力を・・・温存していたのです・・・」

男「・・そのようには・・・見えません・・が・・・・・・」

セン「・・大丈夫ったら・・・・大丈夫なのです・・・・・」


男「・・・わかりました」


(すっ…………)



474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:29:08.63 ID:SW+67L61O
(がっ………………がっ…………がっ……)


(…………………ぶん…………ぶん…………ぶん……)


(ぶん……ぶん…ぶんぶん)


(ぶ~ん…………)

(ぶ~ん……)

(ぶ~ん)


(ぶ~~ん)








(チリンチリーン……)

(チリーン……)



481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:34:53.60 ID:SW+67L61O
(チリンチリーン……)

(チリーン………)


(チリンチリーン……)

(チリーン………)

(チリン……チリーン)

(チリーン……………)


(チリーン…………………)


(チリン………………………)

(……………………)


(………………………)



(…………………………)



502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:46:48.45 ID:SW+67L61O
(…………………………)



(……………………)



(………………)


(…………)


(……)



510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:52:39.46 ID:SW+67L61O
























515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 18:56:45.78 ID:SW+67L61O
??「・・・さま、」


??「お父様お父様」



525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 19:07:40.28 ID:SW+67L61O
??「お父様ったらお父様」

男「ん?なんでしょう」

??「なんでしょうではありません、なんどもおよびしたのです」

男「それは失礼」

??「いえいえ、」

??「かんがえごとをされてたのですか?」

男「・・・はい、少しだけ昔のことを」

??「そうですか」

男「そうですよ」



532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 19:12:23.07 ID:SW+67L61O
(こんこん)

女「入りますよ、男さん」
男「はいどうぞ」

女「では失礼」

(がちゃ)

??「にこにこ」

女「おや、こちらにいたのですね」

??「こちらにいたのです」

女「そうですか」

??「そうですよ」



539 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 19:17:35.22 ID:SW+67L61O
(ぎゅ……)

女「どうして腕にしがみつくのです?」


??「にこにこ」


女「まったく、閃(セン)は甘えん坊な娘さんですね」


閃「にこにこ」



544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 19:23:32.10 ID:SW+67L61O
(とんとん)

(とんとん)

男「あいかわらず料理がお上手ですね」

女「いえいえ、」

女「いい奥さんにはなれましたか?」

男「もちろんです」

女「そうですか」

男「そうですよ」

閃「にこにこ」



女「男さん、卵を3つとって頂けますか」

男「了解です」



~終わり~



545 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 19:24:14.86 ID:XOjMwDNN0
乙・・ 久しぶりに良いスレに出会った。

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 19:25:06.52 ID:Xv/GN2kS0
乙。娘の名前はセンからとったのか

559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/08/28(木) 19:26:19.26 ID:WkMzOY1KO
>>1ありがとう
マジで良い話だった



579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 19:34:47.32 ID:SW+67L61O
おつかれさまです
>>1です

真面目にSSを書かして頂いたのは実は今回が初めてです

保守などの支援をして頂いた方
真剣に読んで頂いた方

本当にありがとうございました
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[ 2013年09月08日 15:24 ] カテゴリ:SS | TB(0) | CM(0)
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